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忌み枝

今日は、剪定で切るべき枝→忌み枝について説明します。

ヤゴ・ヒコバエ」…根元から生えている木です。
  若いヤゴは、樹勢が強いので放っておくと、本体の幹の養分を取られてしまいます。 

  又、放っておくと幹に成長して、周りのバランスを崩します。
  但し、このヤゴを使って幹を更新する場合があります。 本体の幹の寿命が短くなった
  場合です。


切り枝」…幹の中心から外に向かって真っすぐに伸びず、曲がって伸び見苦しく見える枝
  です。

  幹の元から「大透かし」をします。(大透かしとは、幹の元からはさむ事です)

逆さ枝」…下側に向かっている枝や、幹の方向に向かっている枝は、根元からはさみます。
  不自然な枝だからです。


胴吹き」…幹に細かく多数出ている枝です。見苦しく美観を損ねます。但し、枝が欲しい
  場所では、3本→2本→1本と選び成長した枝1本を残します。


絡み枝」…切り枝、逆さ枝と同じく、見苦しく美観を損ねます。
  忌み枝をはさむだけでも、樹はすっきりしてきます。

立ち枝」「下がり枝樹の全体を見た場合、幹に対して主枝は、ほぼ同じ様な角度に
  揃っています。

   
その中に、立ちあがったり、垂れ下がったりした異角度の主枝が、はさむ候補になります。
  主枝をはさむ場合、注意する事は、穴が空かないかを確認する事です。穴が空く場合は、
  空かない様に、少しずつはさむ事にします。
(隙間があると、周りからそこに枝が伸びて
  来ます
)
 もし、はさんで穴があいてしまった場合は、シュロ縄等を用いて隣の枝から誘引
  する事が考えられます。

   
立ち枝でも、将来幹とのバランスがとれ、双幹になる場合は残す事がります。

並行枝上下2段に平行に重なった枝です。透かし剪定では、この原則を多く用います。
  周りの枝のバランスを見て、はさむ枝を決めます。
   
はさむと穴が空く場合は、幹元ではさまず、枝の中間ではさむ事が考えられます。 

徒長枝(トビ)極端に長く直線的に飛び出す枝です。強剪定した場合養水分のはけ口が
  なくなるので、徒長枝が発生しやすくなると言われています。

   
放っておくと樹形を乱すのと、徒長枝に小枝が発生し、内部の枝に光が入りにくくなり、
  枯れる原因になります。

   
徒長枝を元からはさむと、又徒長枝が出てきます。(樹内に蓄積養分に余裕があるから)
  徒長枝を10〜30p残して、はさむ方法があります。

   
はさんだ所から、新しい枝が出てきますので、その内で要る枝を選び伸ばしていきます。

車枝幹の一か所の円周上に3本以上の枝が発生している場合です。周りの枝のバランス
 を見ながらはさんで行きます。

  
その時、「(かんぬき)(左右の枝が貫いて見える様な2つの枝)にならない様にします。

忌み枝の剪定はこれで終了ですが、この9つの方法を覚えるだけで、取りあえず要らない枝
の判断できます。


剪定していると、徐々にはさむべき方向が見えてきます。 剪定は、各人各様です。 

自然の樹は、樹自信で判断し不要な枝を枯らし、落として行きます。自然樹の形で学ぶか、
良い庭園の樹形で学ぶか、色々考えられます。


針葉樹系以外は、はさんでもまた吹いて来ます。思い切ってはさんでみましょう。